日々つれづれモノづくり vol.3

金属加工!

出来上がった作品のイメージを変えてみよう

3_2.jpeg私がツーリング仲間に頼まれて作ったプレート状のバッヂです。3_3.jpegいぶし液を5分塗りこみました。どんどん黒くなってきました…。ちまたにあるジュエリー、アクセサリーのジャンルは様々です。
宝石主体の高額ジュエリーから、気軽に身につけられるファストアクセサリー。
その中にも女性もの、男性ものありますし。

もちろんデザインから全く違うこともありますが、同じデザインでもがらっと印象を変えることが出来ます。

その手法のひとつが…「いぶし加工」です。


3_4.jpegいい頃合いになってきたら、余分なところの変色をシルバーダスターなどで拭き取ります。3_5.jpeg結果、沈み彫りした部分だけ黒くしました!「いぶし加工」とは…
銀に関して言いますと「硫化」のことをさします。
特殊な液体を銀の表面に塗ったり浸したりすることで、強制的に表面に硫化銀の皮膜を作り、結果銀の表面が黄色、褐色、黒色などに変化することです。
銀って空気中にさらしておくと黒く変色しますよね。
あの現象の多くはこの「硫化反応」なのです。

ちなみにごく最近私が「いぶし加工」を施したものがこちらです。

最初は銀製のプレートに模様があるな〜くらいだったものが、黒色という色をつけることで渋みと重厚感とハードなイメージをつけることができます!
かっこいい系の女性、また男性などにとても合う雰囲気ですよね!

デザインを考える際に、この「いぶし加工」を少し頭の片隅に入れておいてください。
作りたいイメージの幅が広がりますよ!

ちなみに今回使用したいぶし液は「コモキン 銀いぶし液」という商品です。

重量計算!

作ったワックスが金属になったら…

もし今「これをキャスト屋さんに出してみよう!」というワックス作品があれば、是非そのグラム数を計っておいてください。
ここで、銀、金、プラチナの重量計算の仕方をご説明します。

…といってもまぁ簡単です!

ワックスのグラム数に対し、
銀(SV925)…10.5
金(K18)…15.5
プラチナ(Pt900)…20
の値をかければいいのです!

例えば、仕上がっているワックスが0.5gであるなら…
銀(SV925)でキャストした場合、0.5×10.5=5.25(g)
金(K18)なら、0.5×15.5=7.75(g)
プラチナ(Pt900)なら、0.5×20=10.0(g)

この10.5や15という値は、金属の比重値になります。
比重とは、科学の世界では水1㎤の重さは1gとしていますので、じゃあ他の物質は1㎤あたり何gなのか?という値なのです。
その時水の比重を1と表しますので、つまり銀は1㎤の大きさだと10.5gもあるということなのです!
そう考えると、プラチナはシルバーの2倍重いということになります。
さすがプラチナ!

厳密には10.5という数字は純銀(SV1000)なのですが、キャスト後はたいてい湯口というキャスト跡が余分についてくるので、多めに計算していても問題ない…ということで、小数点2位などの細かい計算は無視しています。

ちなみに水の比重1を基準に、値1.0未満の物質は水に浮き、1.0より大きいものは沈むということです。
(注…これはあくまで科学的な理想論です。現実には摩擦や表面張力などの他の自然現象が関わり合い、例外的な現象も起こりうると思います。)


3_6.jpegこうやってキャストに出す前に計っておきます。画像のプレート、ワックスで1.7gです。
キャスト後は、18.6gくらいでした。
だいたい計算通りですね(^^)

こうやって出来上がり予定の重量を計算で予測しておくことで、キャストに必要なコスト計算も出来ますし、身につけるときにどれだけの重さになるかを参考にデザインも熟考できます。
ピアスやブローチなどは重すぎるとストレスですからね(>_<)

ワックス情報!

アートワックス以外のワックスも…

3_1.jpegferris社製ワックス。写真のはブロックをスライスしたものです。アートワックスは初めてワックスを触る方にもとても易しい素材ですが、やはりちまたではマイノリティです。
もちろん知名度という面でもそうなのですが、工具屋さんに行けば「こんなにたくさんあるんだ!」というくらにメーカー、種類、様々です。

今回は1番よく使われているワックスをご紹介します。

このワックスは形もたくさんあって、今回はとりあえずその色に着目します。
いろんな形のワックスはまた次の機会に。

クラフトハウスには別の用途で使うように1番下のブルーワックスは置いてあります。

この色の意味は、固さです。
この3種類の中では、青が1番柔らかく、緑が1番固いです。
形の種類も青が1番多いので、初めての方には青が1番使い易いかもしれません。

固ければ固いほど、細かな繊細なデザイン向きです。

私たちが使っているアートワックスは、どちらかというとワックスペンで「盛る」作業が主体です。
盛って削る、の繰り返しです。

が、こちらのワックスは「盛る」作業はちょっと難しい。
もちろん「盛りワックス」という手法で作るジュエリーもありますし、このワックスも修正するときはワックスペンで溶かしたり盛ったりします。
しかし、アートワックスより修正しづらいのは確かだと思います。

どちらかというと、このワックスは「削る、切る」作業が主体のワックスと考えていいと思います。
私がこちらを使うときも、使う工具はほとんど糸ノコ、ヤスリ、スパチュラなどです。

一度使い心地を体験してみてください!
これはこれで、デザインによりとてもいい素材なので!

ちなみに、キャストの際、作品の収縮が1番少ないのは緑色です。
この件についてもまたいずれ…。